私たちの代表、木村真三は NPO法人チェルノブイリ医療支援ネットワークさん と 生活協同組合グリーンコープさん との合同で夏休み親子学習『江戸のリサイクル文化とSDGs』という講演を行なっています。
講演の中でウクライナ避難者支援のお話しをしたことをきっかけに、グリーンコープひろしま東部地区委員長である、斎藤かおりさんから連絡が入りました。
斎藤さんは、ウクライナからの避難者家族の面倒を見ておられるとのこと。
この夏、私用で広島県福山市に出掛ける機会があった木村と避難者ご家族が対面、新たな交流が始まりました。

ウクライナ南部のミコライウから避難してきたカトリッチ(苗字)・タチアナさん家族です。
娘のビクトリアさんと孫のソフィアちゃんの3人で今年4月から広島県福山市で避難生活を送っています。ソフィアちゃんは日本で1歳の誕生日を迎えたところです。
斎藤さんは、カトリッチさんご家族の生活支援をされてきましたが、今後の支援に不安を感じられているとのことでした。
日本語の学習や就業のことなど、さまざまな悩みを木村がお聞きしました。
なかでも、年長者であるタチアナさんの言葉の壁はとても大変であり、来日して4ヶ月、タチアナさんはやつれてきたと、悩みを打ち明けられたのです。
私たちの組織が、いち早くウクライナ避難者の支援に動いていたことを知った斎藤さんは、木村に助けを求めて来られたのです。
木村はウクライナに約70回の渡航経験があり、国民性や気質、好みなどを熟知しています。最初の避難者には畑を借り与え、土に触れさせる事で戦争の恐怖体験を和らげました。
今回のご家族に、私たちがどんな支援が出来るのか、これから日本語教育やその先の自立について話し合いを開始します。
1歳になったばかりのソフィアちゃんの命を守るため、母親のビクトリアさんはどんな選択をするのでしょうか。
チョルノービリ原発事故、東京電力福島第一原発事故で避難を余儀なくされた方々を見てきた木村は、衣食住が満たされた先に、もっとも重大な問題があるといいます。
それは、生きがい(労働もそのひとつ)です。
これから私たちはいろんな選択肢を彼女たちに提示します。生活拠点には拘りません。
現在は広島県福山市で暮らすタチアナさん家族の『生きがい』を見つけるお手伝いが始まりました。

タチアナさんご家族と斎藤さん(斎藤さん提供)