2011年3月11日の東日本大震災から14年が経ちました。震災により亡くなられた方、遺族の方々に心より追悼の意を表します。
未だ再建の途上にある方、避難を続けている方々も多くおられます。被災地では道路や建物などインフラ整備は進んだものの、暮らしの復興、コミュニティの復興はまだまだ先と言わざるを得ない状況です。
3月11日の津波により全電源を喪失した東京電力福島第一原子力発電所では、原子炉のメルトダウンが起きました。政府から緊急事態宣言が発令され、福島県では16万人を超える住民が避難を余儀なくされました。現在でも避難、自主避難を続けている方々を含めるとさらに多くの方々が住んでいた場所に戻れていない状況です。
なかでも浪江町津島地区は現在も98.4%が帰還困難区域です。残りの1.6%は、国によって特定復興再生拠点区域として大規模な除染作業を行い、一昨年の3月31日に避難指示解除されました。
その後、国は特定復興再生拠点区域以外の避難者に対し、避難指示の解除により、住んでいた方々の帰還とその後の生活再建を目指す「特定帰還居住区域」を定めましたが、未だ、その避難指示の解除がいつになるか明らかにされていません。
いつになったら戻れるのかわからないまま、地域の方々は疲弊し、戻ることを諦めざるを得ない方々も増えています。
私たち「一般社団法人 ヒューマニタリアン・サポーツ」はこういった原発事故問題にも取り組み、被災地の復興支援活動を進めて行く事を決定しました。時間の経過とともに状況は変化していきます。これからも現地を訪ね、そこに住む人たちの声をしっかり聴きながら、支援の内容を話し合ってすすめて参ります。